おしゃべりであることとプレゼンの上手さは比例しない

プレゼンテーション

プレゼンイメージ

私の本業はWebに関わること全般なのですが、お仕事として講演や講話、セミナー講師などのご依頼をいただくことがあり、少人数から大勢の方の前でお話をさせていただくことがあります。数はそれなりにこなしていると思うのですが、ふと表題のようなことに気づきました。

おしゃべりな人はプレゼンも上手?

多くの人を前にプレゼンテーションを行ったり講義をしたりすることに慣れていない方から見ると、「講師の人は元々よくしゃべる人なんだろう」「会話が苦手な自分には無理」と思うことがあるのではないでしょうか。しかしこれについては必ずしもそうとは言えないと思います。何故なら私自身がおしゃべりだったりするわけではないからです。自分のプレゼンが抜群に上手いと慢心しているわけではないのですが、講習会などのアンケートでは「分かりやすかった」「とてもためになった」等、比較的良い評価をいただけているのでそれなりのプレゼンスキルを持っていると客観的に評価をいただけている方だと思い、話を続けます。

私を知っている知人やクライアント、インターンなどに来て一緒に働いたことのある人達に直接聞いたことはあまり無いのですが、おそらく私のことをおしゃべりだという人はあまりいないと思っています。どちらかというと静かな方で、あまり自分から話を延々と続けて止まらなくなるということは無い方だと思います。普段も一人で仕事をしているので、家族以外の人と話をしない日も無くはありません(クライアントとの電話のやり取りや、子供の保育園のお迎えの際は除くとして)。これは元々の性格なそうなので自分としては違和感はないのですが、セミナー等に参加して聞いてくれた方にしてみると驚かれるかもしれません。

おしゃべりとプレゼンの違い

自分のそういったおしゃべりではない性格や、プレゼンというもののポイントを考えた時に言えることは、プレゼンにはプレゼンに必要なスキルやテクニックがあるということだと思います。友だちとのおしゃべりにおいては特にルールがあるわけでも時間に制限があるわけでもないので何も考えずに思ったことを口に出せば良いかもしれませんが、プレゼンの場合には様々な制約が発生します。プレゼンによって時間も場所もバラバラでしょうし、社内向けと社外向けの違いもあるでしょう。また会場によってはプレゼンの方法そのものも一定ではありません。プロジェクタを使ってスライドを表示しながら行える場もあれば、プロジェクタが使えなかったりインターネットの環境もないような場面もあるわけです。

また、プレゼンにはそれぞれプレゼンを行うための目的があります。受講生に技術を身につけてもらうためか、上司の理解を得るためか、コンペに勝つためかなど、何のためにプレゼンをするのかの目的が必ずあるはずで、それによってプレゼンの内容も準備も変わってきます。

こうして見ると、プレゼンにあっておしゃべりにない要素というのはたくさんあります。つまりおしゃべりが得意でなくても会話があまり得意でなくても、同じようにプレゼンも得意でないということにはならないはずです。つまりプレゼンを成功させるために必要な目的や条件を把握し、目的を達成するための準備をし、実際にプレゼンを行うという一連のプロセスに必要なことを1つずつ消化していけば、誰でも上手なプレゼンを行うことができると思います。

実際にはこれらの準備やテクニックだけではなく、当然回数をこなすなど努力を積み重ねる必要があることもあると思いますが、上で述べたように必ずしもおしゃべりが苦手だからプレゼンもダメだと思い込まないように考えてみて欲しいということでした。

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